義経千本桜2007/03/12 23:09

平知盛
 今月の歌舞伎座は、超有名通し狂言「義経千本桜」。17日のチケットを早々に買って楽しみにしていたのですが、先週から家のものが入院してしまい、諦めざるを得なくなりました。かなぴぃ…。

 「義経千本桜」と言えば、私が歌舞伎にはまるきっかけとなった狂言です。それは2003年2月の事でした。

 吉右衛門さんが真っ白な衣装で登場した知盛のかっこよさ、身体が大きいので登場の瞬間は圧倒されました。それに碇の綱を身体に巻きつけ、海に投げた碇に引っ張られて後ろ向きに飛び込む場面が迫力!

 また梅玉さんの静かで上品な義経。観ている時はただ静かに立っているだけに思えたのですが、他の役者さんを観るにつけ、その演技が素晴らしい事にようやく気づきました。

 小金吾と捕り方との殺陣の美しさも大好きです。真っ暗闇の竹薮の中で、捕り方が真っ白な何本もの縄で作る色々な模様、アクロバティックな動きが、印象的な場面です。

 源九郎狐の奇をてらった登場の仕方や動きも本当に楽しめました。

 道行初音旅とすし屋の権太の死に際の長さでは、“おねむ”状態でしたが…。

 今月観に行けないのが本当にくやしいけど、普段迷惑と心配ばかりかけてるせいで、こんな時こそ恩返ししとかないと…と、諦めるように努力している今日この頃です。