近来まれに見る大盛況2008/04/26 23:11

四月大歌舞伎
今日は歌舞伎座の四月大歌舞伎、千秋楽に行ってきました。一緒に行った姉は、歌舞伎初体験です。

9時半に家を出て、10時半過ぎに歌舞伎座に着き、筋書を買って、お昼の予約をし、姉がイヤホンガイドを借りて、おやつに杏とクリームチーズ入りの和菓子を買い込み、いざ席へ。

最初は「本朝廿四孝」の「十種香」、まさに身をやつした御曹司とお姫様が出るザッツ歌舞伎って感じのものです。橋之介さんが武田勝頼役で、姉の予想通りの歌舞伎だったみたいです。

その後、地下食堂「花道」でビーフシチュー膳(おいしかった…!)を食べ、さぁ、玉三郎さんと仁左衛門さんが出るぞぉと張り切って席につきました。

「熊野」と書いて、“ゆや”と読みます。往年の孝玉コンビなんで、何せ美男美女!姉はすっごい感動してました。私はちょっと途中寝てしまいましたが…。

さて、姉が土産に歌舞伎グッズを見て回りたいというので、歌舞伎座内の店を回ろうとしたのですが…。何年も歌舞伎を観てきて、今日ほど一杯の客で混んでたことはありません。まず歩けない、店に近づけない、人の熱気で暑いし、トイレは驚くべき長蛇の列!トイレに行こうとすると、その休憩時間はつぶれてしまう有様でした。

何とかぎりぎり席に戻って昼の部最後は、「刺青奇偶(いれずみちょうはん」。玉三郎さん、むちゃくちゃかわいかった…。どっからどうみても、女性ですねぇ。仁左衛門さんの鮫の政五郎、むちゃくちゃかっこ良かった…。今日はこの仁左衛門さんを見ただけでも満足です。

終わって、外に出て、新しく出来たらしいカフェでおいしいコーヒーとケーキを食べ、夜の部へ!

「将軍江戸を去る」…すみません、橋之介さんの長台詞にびっくりしながらも、ほとんど夢の中…。

2階のほうおうで歌舞伎膳に舌鼓を打ち、目を覚ましてから、さぁ!「勧進帳」!!!

今まで吉右衛門さん、団十郎さん、幸四郎さんの弁慶を見たことがあります。今回の仁左衛門さんも、とっても素敵でしたが、型としても見栄えも、かわいらしさも、やっぱり吉右衛門さんが最高かな…。あの時は、席も良かったからなぁ。

やっぱり休憩時間は人が多くて大変でした。

「浮かれ心中」は、もうホントに、まったくのコメディです。徹頭徹尾、洒落で通し、最後の勘三郎さんのちゅう乗りは、席が悪くてほとんど見えませんでしたが、けっさくでした!三津五郎さん、乗りまくりやったし、姉は最初からずっと笑いっぱなし。

ちゅう乗りしてる勘三郎さん、今日は「近来まれに見る大盛況」だと言ってました。また、時蔵さんの誕生日だったようです。両方とも芝居の中で、笑いを取るせりふとして言ってましたね。

一日中だったので確かに疲れましたが、姉は、はまりそうと言ってます。思ったよりせりふが分かるし、全てが絵のようにきれいだし、衣装は派手だし、その上、何と言っても見栄をきる、いわゆる古典歌舞伎ではなく、現代劇のような芝居もあることにびっくりしていたようです。

でも何と言っても、玉三郎さんの現実離れした美しさに魅入られてしまったようです。これは写真ではわかりません。舞台を見て初めて分かりますからねぇ。